farmar's talk NEO

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長野旅行記・その二

高速で松本に着いて松本市美術館に向かう。美術館は松本駅から一〇分ぐらいなところにある。駐車場に着いたらまさかの満車。道も混んでるし、取りあえずグルッと一周して再び駐車場へ。今度は他の車が出たようですんなりと止めることができた。早朝出発の長旅だったのに、初めての松本市美術館なので足取りは軽い。入り口で出迎えてくれたのはカラフルな巨大な花。草間彌生さんの作品「幻の華」だ。

The Visionary Flowersflic.kr

松本行きが決まった時からこの美術館には行くつもりでいた。草間さんの存在を知ったのは前にテレビの特集番組で見てからのこと。世界に誇る美術家は日本人は何人もいると思うけど、この年齢でポップアートというのは何も知らなかった僕の度肝を抜いた。彼女が松本出身だと気付いたのは長女の長野行きが決まってからなのだ。

美術館受付に行って料金を払おうとすると、特別期間で無料だという。う〜ん、これだけで松本の好感度アップ(笑)。この美術館には草間さんの常設展がある。今展示されているのは「魂のおきどころ」と題した特集。草間さんの初期の作品から現在までの作品をたどることができる。

Matsumoto Gallery Kusama Yayoiflic.kr

草間さんについては水玉が好きなアーティストであるということ以外は正直、よく知らなかった。ところが、この美術館に来てホンモノの作品を見てみるとその作品の迫力に驚いた。壁一面から彼女の想いがあふれ出していた(ように感じた)。それと同時に初期の松本時代の作品が僕の心を揺さぶる。「枯れたトウモロコシの葉」という水彩画は彼女の今の作品からは考えられない地味なものだった。現在よく見る彼女の作品と違い、身近な題材を描いていたことに驚く。農作物、いや、生に対する彼女の想いが展示室に入った途端に感じることができたのだ。その後の「愛はとこしえ」シリーズ、「わが永遠の魂」シリーズなどの作品を見て確信した。彼女はこの田舎とその生活、自然を愛していたのだと。黄色くドットで描いた「かぼちゃ」なんて、農家な僕には感動ものだった。(追記・こう書いた後、先ほどアマゾンから届いた『無限の網 草間彌生自伝』を読んだら、僕の彼女の絵への印象は全く的外れなものだとわかった。彼女は松本時代、いや日本そのものを息苦しく感じていたのだ。海外生活から日本に戻ってからの松本の自然、変わらない美しさは彼女の心の安らぎになったことを知り、作品を見た印象はこれだったのかと思った。)

無限の網―草間彌生自伝 (新潮文庫)

無限の網―草間彌生自伝 (新潮文庫)

一通り見終わって、ミュージアムショップをのぞく。何か草間さんのものを買いたかったのだ。ショップを覗いて驚いた。狭いのにとても品揃えが豊富なのだ。嫁さんや子供たちも楽しそうに自分のものや友人へのお土産を選んでいた。僕は「愛はとこしえ」のクリアファイルと本を何冊か、絵はがきを数枚買った。実は絵はがきに関して、ここ最近マイブームがある。「美術館に行ったら友人に絵はがきを送ろう」キャンペーン期間中なのだ。「自発的無理矢理的好み押しつけ的勝手にするぜ的」方針で、美術館に行ったらそこに展示していた作品の絵はがきを送るのだ。送られた方は何が届いたとかとびっくりするのかもしれないが、それは基本的にどうでもいいのかもしれない(笑)。作品を見て感じた気持ちや興奮を誰かに向けたいだけなのかもしれないな・・。感情のプチ爆発なのだ。「げーじつはちょびっとはねるのだ。」(笑)

時間短縮のため、美術館のレストランでお昼にした後、近くのお洒落店「栞日」に行った。ここは長女おすすめでうちの女子がとても行きたがったのだ。店は非常に狭いけど素敵な商品、特に書籍というかなかなかまとめてみられないレアな雑誌や地方出版物が多い。誘惑を抑えきれなくて、ここでも本を買う。その後、息子と一足先に出て車を取りに行った。息子はお洒落でも限界いっぱいなのだ。女子はもう少しいたいらしい。車に戻る途中の歩道でマンホールの蓋に気が付いた。ただのマンホールの蓋ではない。最近流行のカラフル蓋なのだ。これは素敵だ。うちの田舎と違う。

Manhole Designflic.kr

松本に来たら忘れてはいけないのが松本城だ。他のお洒落なお店は別として「老若男女を問わずここを見ずし松本はない的観光地」松本城に向かう。今日明日は奇跡的に天気がいいらしい。実家はずっと雨らしいが、ここは上着も着なくて平気なぐらい気温が高く、気持ちのよい青空が広がっている。松本城内の公園は人がいっぱい。外国人観光客の多さに驚く。

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再建されたコンクリート造りの城はいくつか入ったことはあるが、そのまま残ってる城は初めて。コンクリートの城はスカスカで、松本城の柱の多さに驚く。列を作って順番を待ちながら、ふと考えた。急な階段はうちの土蔵のそれと同じような感じ。靴下で歩く板間の独特な柔らかい感触も。城って蔵が何層も重なっているようなものじゃないか。と、とても城主に無礼なことを言ってみる。うちの家族は昔のものに慣れてるということなんだ(笑)

(つづく)

Matsumoto Castleflic.kr