farmar's talk NEO

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長野旅行記・その一

長野の学校に行っている長女が帰省していたのだが、正月開けて帰るのに新幹線は帰省ラッシュで大混雑だし、切符代も節約ということで、長野へのプチ家族旅行を兼ねて送り届けることにした。で行ってきたことを少し。

「あたしはここを出て暮らして勉強したいの!」と昨年の今頃、受験を前にして大啖呵を切っていた長女。しかしその後は受験の山あり山あり谷あり谷ありを経て長野県の住民となったのだが、最終的に決まった学校は結果的に自分の希望ぴったりの内容だったらしく、充実した日々を送っている模様。二十数年前若かりし頃に長野のスキー場には行ったことがあった私たち夫婦も、娘の進学で初めて訪れた長野市。盆地で何となく山形県に似たところもあるし、善光寺界隈は何回行っても楽しめそうなので私たちもこの土地をとても気に入ってしまったのだった。姉が楽しく暮らしてるその魅力的な長野をこの目で見てみたい。いい話を多く聞いて姉弟たちも皆そう思っていたようだ。

そんなこんなでバタバタと計画した今回の家族旅行。当初は家族全員でと思って宿を予約し、松本市長野市の二泊で予定。ところが高校受験を控えた三女がさすがにこれはまずいと思ったらしく「あたしは行かなくていい」宣言。そうだよね、さすがにね・・。俺もそうかとは思ってたよ。最近、全員がそろわない我が家のお出かけ。父としては持っているカードを全部並べたい。いつもは三月末に行ってる旅行。例年以上に予定が立たない今年。なれば今ならと滅多に遠出しない正月明けの旅行の段取りは・・。やっぱりそろわなかったか・・。

暖冬の影響もあって、今年はありえない気温の高さ。日本海の冬型の天気なのでどんよりとして湿っぽいのだが、何せ気温が高いから雪にならない。年が明けてから毎日雨だ。そんな土砂降りの早朝、松本に向けて暗いうちに出発する。新潟に至る国道113号線は冬だと凍結する場所がある。この旅行を計画してからそれだけが心配だったのだが、暖冬ゆえの真冬にはあり得ない雨で凍結の心配は無い。なので、道中は逆に安心だった。いつもは出発するとすぐに寝る子供たちも今回は何だかハイテンション。車の中で子供たちは妙に難しい話題で盛り上がってしまった(日本史がどうたらこうたらとか)。何年か前の旅行の雰囲気とはまったう違う。まだ着かない、飽きた~、 のど乾いた~、なんて大騒ぎになることもない。末っ子男の子も夏の終わりに声変わりしてから、何だか言うこともオトナっぽくなった。う〜ん、彼らに確実にオトナ化しているのだ。


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新潟市内を過ぎて南下すると空が明るくなった。しばらく走り続けると正面には妙高の山々と次第に広がる青い空。太陽の光と子供たちの笑い声が気持ちいい。急ぐ旅ではない。どんどんと他の車に追い越されて、ゆっくりとゆっくりと僕たちの乗った車は高速道路を走る。途中、一回の休憩だけで五時間ちょっとで目的地松本市に到着。

国宝の松本城で有名な松本市。ネットでも雑誌でもいいところだという声がたくさん聞こえる。長女も一人で訪れて街歩きを楽しんだらしい。絶対に飽きないという。そんな長女の押しもあって松本を目指したのだ。城以外にも松本の売りは多いらしい。古本屋や雑貨屋、アンティークのお店などなど。でも、最大の目的は松本美術館なのだ。

松本美術館にはある偉大なアーティストの作品が常設展示されている。国際的に名高い草間彌生さんの作品なのだ。何年か前にNHKで彼女のドキュメンタリー番組を見た。色鮮やかなドットがとてもまぶしかった。おばあちゃんなのになぜにこのような派手でポップな作品が生み出されるのだろうか。不思議に思った。一度作品をこの目で見てみたいと思ってた。長女のおかげで見ることができるとは夢にも思わなかった。それぐらいこれまでは長野県も草間さんも遠くて縁遠い土地だったのだ。
(つづく)