farmar's talk NEO

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キュウリ出荷組合研修旅行(その三)

さて、中断してたキュウリ組合研修旅行記。いろいろあって今になってしまったのだよね。もはや、研修旅行自体があったのかなかったのか、今は昔、ではあるが・・(苦笑)
まあ、ともかく続きを・・


キュウリ組合研修旅行のホテルでの大宴会。遅くまで飲んだ。宴会場から部屋での飲み会に移行。どっかの会社の団体が全部宿内のお店を貸し切っているとか。だから、部屋飲み。キュウリや農業全般の話をしながら、ついつい飲み過ぎる。そうして、なんと一番若い自分が沈没・・。みんなは夜中のラーメンを食べに行ったとのこと。ずっと年上なのになんてタフなんだ・・

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次の日、不思議とさわやかに目覚める。前日、深追いのラーメンを食べなかったので胃は快調。ふと外を見ると日の出直前。不思議なほどいい天気。穏やかな海。朝日と雲のコントラスト。ここでしか見られない景色。山育ちなので、心から海はいいなあと思える。

でも、この海も震災の時は牙をむいたのだよね・・。聞くところによると、このホテルの一階部分は海水につかったらしい。人的被害は無かったものの、再開まで時間がかかったらしい。そんなことを思いながら、ザザッー、ザザッーという波の音をしばらく聞いていた。

今日の予定は大洗水族館と那珂湊で海産物ショッピング。前日の大宴会であんなに飲んだにもかかわらず、大先輩方はまったくビクともしてない。それどころか、今日は研修はないからと、観光だけだからといきなりコンビニにバスを立ち寄らせてお酒やつまみを大量に買っている・・。びっくり。う〜ん、強者!(笑)

さて、私たち夫婦はといえば、いつもの生活のリズムを崩れたせいもあって、なんだか落ちつかない感じ。だって、会社に行っているわけでもなく、家で仕事をしているわけだから、こんなに人と会うとどうしてもペースが狂う。昨日までのように研修していればまだしも、観光予定だという今日は特に・・。それはなぜか。だって、子ども抜きで二人で旅行に来るなんて結婚してから全く無かったのだもの。ましてや水族館で自分たちをどこにおいていいのかわからない・・。他の夫婦を観察してみる。まわりを気にせず、二人でいる夫婦。夫婦バラバラに活動している夫婦。いろいろだ。で、私たちは「とりあえず夫婦行動」を採用した。

みんなで見たイルカ・アシカオーシャンライブのあと、順路に沿って魚たちを見る。う〜ん、結構、規模は大きい。内容もまあまあ。うちは実は水族館マニアなのだ。子供たちと近隣の水族館はだいたい制覇してる。水族館では、見学のポイント、その1、その水族館の「売り」はなにか。その2、水族館は大きけりゃ、いってもんでもないので、規模バランスと内容はどうか。その3、料金は家族持ちにはとても重要。その4、あまり混まない時がいいが、だからといって閑散としてても盛り上がれない。

ああ、なんだか、変な感じ・・。うすうす予想はしていたが、子どもが一緒に来てない水族館は、私たちには持て余し気味・・。結婚前ならばまだしも、子ども中心にいろんな水族館に行ったのだから、どうも、二人だけの楽しみ方を忘れてしまったらしい。うれし恥ずかし、手を繋ぐというわけでもなければ(笑)、相手のこれまで知らなかったところ、そんな意外な発見もない。もはや、水族館デートには対応できなくなってしまっていたのだ。う〜ん。

水族館をあとにして、那珂湊の海産物店で海鮮定食を食べたあと、数ある海産物店でお買い物。私たち、大型バスご一行様の本領発揮の場面だ。こうなるとデート気分もあり得ない。要するに、いつものスーパーでの食料調達と違いないじゃん、といった感・・。予定の時間が来て、皆、大量の海産物と共にバスに戻ってきた。山形のお客さんはいっぱい買ってくれるから好きだ、と言われるぐらい、山形からのご一行様は、この那珂湊では定評があるんだって。なんだかなぁ(笑)

海産物市場のそのには漁具の専門店があったのでのぞいてみる。おお、漁師向けのプロの店だ。最近、釣りをしたがってる長男に釣り竿を購入。2メートルほどの子ども向けの竿だ。昔はこんな釣り竿は近所の雑貨屋に普通に売ってたけどなあ。近頃は置いてないどころか、雑貨やそのものがなくなってきた。学校も川や池など危ないところには行くなといってるし。なんだかなあ、子供たちはそれで大丈夫なのかなあ。

バスは東海村を通り抜けて常磐道へ。途中、原発関連の施設が建ち並ぶ道を通る・・・。う〜む。いろいろあることはあるけど、う〜む、としか言えない。

いろんなことを思いつつ、眠りにつく。バスは一路、山形へ。



今、こうして農閑期にキュウリのシーズンのことを振り返ってみると、つくづく、農業はみんなの力で成り立っているのだなと思う。農家だけが農業をしてるのではない。市場も必要だし、苗屋も必要だし、肥料屋、農薬屋も必要。田んぼや畑、農道に水路も必要だ。太陽も空も雨も雪も・・。

父ちゃんだけが農業しているのでもない。母ちゃんも家事をしつつ、子どもを育てつつ、田畑の仕事をしてる。いや、母ちゃんの力が無くては農家生活は維持できない。つまり、うちではお袋であり、嫁さんの力である。

今回、自分と嫁さんが研修旅行に参加したのもそんな思うところがあったからだ。こう書くと結構、いいことばっかりだな、と思うところもなきにしもあらず。でもそうなのである。そうなのだから、そうなのだ。

これからの「うちの農業」は嫁との一蓮托生。運命共同体。太平洋の小舟。あるいは絶海の孤島。そんな風にでも思っていかないと大変なのである。重要ポイント。いかに気持ちが一つになるか。いや、一つにさせるか、なのである。


今回のキュウリ生産組合研修旅行は、これからの長い「農業の旅」の序章。さあ、はじまりだ!