farmar's talk NEO

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吹雪には映画「八甲田山」のメロディーが似合う・・

連日の大雪・・。いやあ、今年は参ります・・。作業小屋の屋根なんて三、四回ぐらいみんなで屋根に上がっての雪下ろし。例年はたいてい一回。多くても二回。その回数が倍なのです。

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屋根だけじゃないです。キュウリのビニールハウスの除雪も昨年末から休んでいる方が少ないぐらいの出動回数。ほとんど毎日。こちらも例年だったら二月の中旬ぐらいになってやっと達する雪の量が、既に一月下旬で達しています。もう、雪の山はいっぱいで機械で飛ばしても飛ばしても崩れてくるだけ。これにちょっと多い降雪(十〜二十センチは無問題。しかし五十センチにもなると・・)だと、機械が前進できなくて除雪そのものが不能。ハウスがつぶれるのを待つばかりとなるのです。そんなことになると困るので、泣く泣くハウスの屋根のビニールを一棟だけ自ら破りました。その中に機械で飛ばした雪を入れることでしばらくはしのげます。これで済むといいのですが・・。

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吹雪の中の除雪は泣けてきます。防寒着の完全装備にゴーグルは必需。でも、そんなにしてまでも寒いものは寒い。顔が突っ張ります。解けた雪で上も下も手袋も濡れると今度はそれが凍ってくる。顔は解けた雪でべちゃべちゃ。もう嫌になる・・。吹雪で前が見えないと除雪というよりは雪の中に自ら埋まっていく感じです。そうなると、この状況で私の脳内バックグラウンド音楽は、映画「八甲田山芥川也寸志作曲のあの曲なのです。小学校の時にこの映画を洋画劇場で観ました。それからずっと雪の中を歩くとこの曲が流れてくるようになりました(笑)。

映画「八甲田山」はとても印象的な映画でした。雪国に住んでいるだけに映画の中で描かれている八甲田の雪中行軍の過酷さは想像に難しくありませんでした。高倉健(弘前第三十一連隊)の的確な判断に感心しつつも、子供心に「雪の中でお酒を飲んでいけない」とか「おにぎりは凍るから持っていってはいけない」と心に刻みましたね(笑)。

この映画の撮影では、実際に真冬の八甲田山でロケをした(ウィキによる)とか。雪国育ちから見てもその画面の中の「雪」は違和感なく、嘘のない厳しい状況を描いた映像がしっかりと目に焼き付いてます。

映画では最後に春の八甲田山も映し出されます。どんな寒さであってもいつか終わりが来るのであり、希望に満ちた暖かい春が必ず来る。そんな意味でこの映画は、雪国に住む私たちにとって、自分たちを描いているように思えるのです。だから、今の寒さの中、あの曲が流れてくるのです。