farmar's talk NEO

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「除雪」という不毛な作業について

24日から一週間雪が降り続き、毎日ビニールハウスの除雪をしなくてはならない今年の年末。できることならば、あまりやりたくないのがこの「除雪」という仕事。

でも、ここは山形。山形と言ったら雪・・。特にここは積雪は150センチにもなるのです。そんなところに住んでいて雪が嫌だなんて言ってられないですが。昔から雪とともに生活があるのですから。とはいうものの、今は昔にはなかった「必要性のない雪かき」というものもあるのです。ビニールハウスの除雪なんてがその代表的なもの。すごく大変な、文字通り、重労働。

こんな豪雪地帯に住んでいて、わざわざ鉄パイプの骨組みのハウスにビニールの屋根をかけたままにして潰れやすくしておき、高い除雪機を買って、時間と手間をかけて冬の間中、それを除雪する。なんてムダな不毛な作業なのでしょう。でも我が家のキュウリ栽培を考えた場合、実は最も大事な作業だともいえるのです。屋根を外してしまうと、キュウリの作付けが一ヶ月遅れ、収穫開始も同様に遅れるのです。収穫期間が短くなって三割の減収。ハウスをつぶしたら、一棟百数十万の被害。材料高騰の折、残骸を片付けて新しく作り直す手間を考えたら・・。いくら寒くても大変でも除雪の方が全然ましと思えるのです。

さて、そのビニールハウスの除雪とは。

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一枚目の画像はビニールハウスの除雪の様子。このように天気がいいと気分は上々。でも二枚目のように荒れれば、あっという間にホワイトアウト。気分は死にそう。そして映画「八甲田山」のテーマ、芥川也寸志作曲のあの曲がどこからともなく流れてくる(笑)。気持ちだけは「高倉健」。あっ、高倉健だったら映画「南極物語」、ヴァンゲリスの曲でもいいか。いや、最近だとテレビドラマ「南極物語」のキムタクか。まあ、そんな風にでも思わないとやってられない。とにかく顔中、からだ中、雪でぐちゃぐちゃで辛いこと、この上ないのです。

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三枚目はGoogle マップの圃場の画像。この六棟のビニールハウスのまわりの雪を除雪機で飛ばします。左から三つは奥行き65メートル。残り三つは55メートル。午前中に出動して一回ずつ回って終了できればいいのですが、それは朝までの積雪がせいぜい15センチぐらいまで。それ以上だと二回ずつ、午前中では終わりません。

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除雪機でのビニールハウスの除雪の手順がこの図です。ポイントは、以下の二点につきます。

「退く時は退く。けっして深追いしないこと」(あとちょっと・・が除雪機のはまる最大原因)
「勝負は午前中。午後の除雪は百害あって一利なし」(午後の雪は信じられないほど重くなる。効率悪し)

この二つを守ればなんとかなります。キュウリ用のビニールハウスを建ててから15年。除雪機の横転、走行不能に陥るのはあたりまえ。ビニールハウスの被害は、除雪機による破損は数知れず。除雪の判断ミスでつぶすこと一回。ああ、思い出したくもない・・。

そんなことで、まだまだ除雪の日々は続きます。