farmar's talk NEO

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おしゃれな農作業着について

2日(金)の朝日新聞に「農業 おしゃれに快適に」という見出しで、今どきの農家の若者の農作業着についての記事が出ていました。記事によるとアウトドアブランドの「mont-bell」と提携して農作業着のファッションショーが開かれたり、ギャル農業と「EDWIN」の提携で「イケてる作業着」が開発されたとか・・。

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私が平成6年にUターン就農した時、若者の農作業着なんて話題にもならなかったのに時代は変わったものです。一般的に会社員はスーツで会社に行くし、職種によってはユニフォームがあることが普通です。でも農業はこれといって決まったものはないわけで、もし、お洒落な格好で農業ができたら若者にさらにアピールできることは間違いありません。(たいていの農家のおじさんはグレーか紺の作業着に同じ色の上着。もしくはシャツ。また、帽子は農協や農機具店からの販促のキャップだったりします。農家のおばさんは、いかにもといった花柄のエプロンとか・・。これがとてつもなくダサいと思ってた・・)

そんなわけで、私も就農当初はジーンズにシャツで農業をしていましたが、立ったりしゃがんだりの多いキュウリ畑仕事では動きづらいことに気付き、現在では動きやすく汚れにくいもの、例えばユニクロのカーゴパンツみたいなある程度、撥水性のあるものを着ています。

非農家から嫁いで来た当時のうちの嫁さんはというと、当初はオーバーオールを着ていました。北海道などで女の子(実際は女の子ではなかったのですが・・笑)で農業といえば、オーバーオールを着てたように思っていたからです。でも、これもうちの作業では不向きでした。いまでは主にシャツとスパッツ(でいいのかな・・)、または同じくカーゴパンツとなってます。でも、それだけじゃ面白くないということで、自分で気に入った布地を買ってきて、作業用のエプロンを作ったりしていますね。

農業はお洒落とはかけ離れた業界ですが、ファッションとかイメージなど直接収益に関係のないところから変えていくというのも一つの手であるかも・・。この記事を読んで、そんなことを考えました。最近、自分が最も嫌っていたはずの「農業おやじ」化している自分の姿も反省しつつ・・。

でもね、おっさんがこんなコトを書かなくても、実は今、就農している若者たちは既に充分にお洒落なのかも知れません。古い時代の農業を知らないし、お洒落なのが普通なのでしょう。だから、作業着もお洒落。それに気付かない私たち前時代の農業者たち・・。ああっ・・


付記:Facebookで、この記事についてコメントがありました。「お洒落っていう概念が難しい。人から見ての『おしゃれかどうか』ではなく、『自分が気持ちいいか、快適か』のほうがかなり前からすごく重要に思えています」とのこと。確かにそうです。その通りです。この記事は「私の目から見て従来の農家のおじさん、おばさんの農業ファッションはあまりお洒落じゃない。でも、今の若い人たちは自分よりはお洒落に思える」という目線であって、実は当人たちにはそれが快適かつ実用的なのかもしれません。単なる年代と志向の違い・・。となると快適な農作業着を着るという目的は果たしているということになります。人目じゃない、自分の満足のための農作業着。これは実のところ「農業」という生き方にも当てはまることなのかもしれません。深いです・・思わぬ発見・・。